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たまに更新するiOS/Mac系技術ブログ。

WWDC2018現地レポート:ランチセッション編

水曜日からランチの時間帯にゲストによるセッションが3日連続で開催されました。ITとは違う分野の人たちの話は面白そうだったので行ってきました。ランチセッションでの撮影は禁止されていたので、今回は写真なしでお送りします。

宇宙からの考古学

「Mapping Archaeology from Space」というタイトルで考古学者のSarah Parcakさんがお話されていました。エジプトではピラミッドをはじめとする数多くの墓地遺跡がありますが、金品などを盗掘する墓荒らしが横行しているそうです。そこでNASAの衛星画像を解析することにより、まだ発見されていない墓地をいち早く見つける事に取り組んでいるとの事です。

またGlobalXplorerというサイトを立ち上げ、画像解析をクラウドソーシングできるようにした結果、ペルーで新しく遺跡を発見したり、ナスカの地上絵で新しい線を50本以上見つけたりすることに成功したとの事です。現在では機械学習を導入し、より効率的に画像解析を行っているようです。

Kid Power

ユニセフのRajesh AnandanさんがKid Powerの取り組みについて紹介していました。子供にFitbitのようなウェアラブル装置をつけてもらい、歩数によってポイントを稼ぎ、そのポイントがたまると途上国の貧しい子供たちに栄養補助食品を送るユニセフの支援プログラムに参加できます。

アメリカでは4人に1人の子供が運動不足ですが、世界では4人に1人の子供が栄養不良に苦しんでいるそうです。両方の問題を一度に解決できるこの取り組みは、2016年にTIME誌のBest Invention of the Yearを受賞しました。

Pixar: The Art of Science

PixarのDanielle Feinbergさんは子供のころから数学やコンピューターが好きで、ハーバード大学を卒業した後ピクサーで働き始めました。現在はライティングを担当していて、映画の中でライティングの持つ表現力についてお話していました。またピクサー映画を作る上でのさまざまな技術的課題を取り上げ、それをどのように解決したのかを詳しく紹介してくれました。また女性でありながらIT分野で働くことの難しさにも言及されていました。

またメキシコが舞台の映画「Coco」(邦題:リメンバー・ミー)の上映後、当時地震や政権の混乱などに直面していたメキシコの人からもらった手紙を読み上げてくれました。映画のおかげでメキシコの人たちが自分たちの過去を誇りに思い、より良い未来を作るために今を精一杯生きる希望を与えてくれた、という内容でした。セッション終了後は満場のスタンディングオベーションで、しばらく拍手が鳴り止みませんでした。

最近のWWDCではランチセッションに必ずピクサーが登場していますが、毎回本当に面白いのでオススメです。Q&Aでは「今週で一番面白いキーノートでした」と感想を言った人がいましたが、それくらいマストウォッチのセッションです。

7/21追記:DanielleさんのTEDスピーチがとても面白いのでオススメです!